その間、所有者は鬱病になり、音信不通になり、鬱から復活した時に、また、直したいと言い出した。その時は、「時すでに遅し」で、部品が全く手に入らない状況になっていた...
NSR全年式に共通して言える致命的なトラブルを生む部品が、クランクシャフトである、これのチェックは、上シリンダーを外して、ガソリン(混合)や灯油(混合)を注ぎ、下シリンダー側のクランク室に漏れて来ない事を確認するだけである。
これをやらずに、12年放置、しかも、下シリンダーを外した状態でウエスで蓋をしただけなので、湿気が入り込んで、ウエスを湿らせそれが湿布の役目を果たし、完全にサビサビになっていた。
雨ざらしでは無かったのが、せめてもの救いだったが、車体カバーを被せていたので、湿気は中々逃げず、カバーの中に居座り、鉄パーツは殆ど、薄さびが出て酷い状態だった...
上シリンダーもヘッドは外してあったので、クランク室内に水分が居座り、クランクウエブもさびが出ていた...
12年前当時、上シリンダーのノックピンが、さびで固着して、友人宅にあった道具では、シリンダーが外せなかったのが悪かった...
そこで、今回、完バラする前に、上シリンダーを外して、漏れをチェックしたら、なんと、センターシールが無事の様子であった...
仕方ないと言うか?なんと言うか?分らないけど、直してしまおう!と、思った次第である。
早速、昔レースをしていた時の事を思い出しながら、エンジンを手際良く、ばらした。2時間でほぼケースとクランクだけの状態になった、あまり、腕は落ちていない様だ... レースをしていた時は、現場でクランク交換を2時間でやっていた時もあったな?
明日から、また、錆落としの日々が続きます。
レストアは冬にやりましょう。
ランキングに挑戦しますので、毎日ぽちっとして下さい。

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